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トリオ・パー・ウノ/ジブコビッチ
Trio・Per・Uno / Nebojša Jovan Živković

[使用楽器]

《一楽章》
Player 1 . 2 . 3
・Bass Drum (共有)
・Bongo
・2 China gong

《二楽章》

Player 1    
・Crotale (2 oct.)
・Rain stick
・Glass chime
・Sus.Cym

Player  2 . 3    
・Vibraphone(共有)

《三楽章》

Player 1 . 2 . 3    

・Snare Drum
・2 Toms

 

[楽曲説明]

 トリオ・パー・ウノはジブコビッチによって1995年に作曲され、「3人が一つに」というタイトル通り、一糸乱れぬアンサンブルが要求される曲です。アンサンブルコンテストでもよく演奏されますが、それなりに難易度が高いにも関わらず「やってみたい!」と思える魅力がこの曲にはあるのだと思います。
 この曲は3楽章からなり、1楽章は最も演奏頻度が高く、前述のアンサンブルコンテストで「3重奏」と聞くとまずこの曲が浮かぶほどではないでしょうか。
 曲名からもわかるように3人が一体となりユニゾンで演奏したり、リレーをしたりと、ビート感やフレーズの取り方などの意識を共有させないとすぐに「バレてしまう」曲であり、シンプルな楽器編成ですが、それが一体となったときにとてつもないパワーと聴衆を惹きつけることのできる曲だと思います。
 1楽章はバスドラム、ボンゴ、チャイニーズゴングと呼ばれる楽器のみのシンプルな編成です。そして、この曲の一番の要がバスドラム。打面を水平にして使い一つの楽器を3人の奏者が囲んで演奏します。様々な奏法の指定により3種類の音色を叩き分けます。

 2楽章はヴィブラフォンを主体としたゆったりとしたテンポの曲です。このクロテイルは、譜面上に明確な発音のタイミングが指定されておらず、あたかも水中に漂うような不思議な雰囲気が楽しめます。
 3楽章は膜質楽器を主にして、掛け声が入ったり叫びながら即興演奏をしたりと、短い曲ですが大変エネルギッシュな楽章です。

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