交響曲 1 番より第 2 楽章 / アレクサンドル・チェレプニン
Symphony No.1 Movement 2 / Alexander Nikolayevich Tcherepnin
[使用楽器]
Player 1
・Castanets
Player 2
・Triangle
Player 3
・Snare Drum (Snare On)
Player 4
・Snare Drum (Snare Off)
Player 5
・Tambourine
Player 6
・Violin
Player 7
・Suspended Cymbal
・Gong
Player 8
・Cymbals
[楽曲説明]
当団では第一回結成記念演奏会にて「打楽器群のために書かれた最古の作品」とされるヴァレーズ作「イオニザシオン」を演奏しました。その際に古い打楽器のための曲を調べると、「曲の一部」として書かれてはいるものの、さらに古い作品が二つあることがわかりました。ショスタコーヴィチのオペラ「鼻」の間奏曲と、本作です。両者ともロシア人の作曲、編成もよく似ていますがより古い本作を当団では選び、演奏しました。
アレクサンドル・チェレプニンは、ゴジラのテーマ曲で有名な作曲家、伊福部昭の師に当たる作曲家です。彼の交響曲第 1 番の第 2 楽章として書かれた本曲は、3 部構成(A-B-A)で構成され、シンプルな音型の組み合わせでできています。約 3 分と短いですが、第 1 楽章のリズ
ムの転用や、短いフレーズが複数の楽器で受け継がれるなど、随所に工夫が見られます。中間部には「弦楽器の本体を弓の木の部分で叩く」パートが存在します。この奏法は、色々な意味で大変心理的抵抗が大きく、当団で演奏するにあたっては「寿命を終えた」ヴァイオリンを活用することにしました。
当団では楽譜から、作曲者の「打楽器はメロディーを奏でることができる」という認識を汲み取ることができる楽曲だと感じました。
【演奏動画】