[楽曲説明]

　この曲の作者であるゴーガーは、我が国で最も有名な打楽器アンサンブル曲の一つと言っていい、「ゲインズボロー」の作者であり、 この曲のほかにも複数のアンサンブル曲を発表しています。 

　ポルティコとは「建物の玄関に導く、あるいは柱列とし て拡がるポーチであり、柱で支えられるか壁で囲まれた歩道上に屋根がある構造」のことだそうで、ローマのパンテオン等が有名です。この曲のスコアの最初には楽器の配置が指定してあり、舞台上にポルティコを再現していると言 われています。二つのチャイムを柱に見立てると、「なるほど」と感じ入ります。 

　曲は鍵盤打楽器を中心に、大変親しみやすいメロディーで構成されています。一方、その編成は十重奏と大きく、 さらには、2台のチャイム、2台のヴィブラフォン、4台のマリンバとなかなか調達できないため、演奏機会に恵まれない曲でもあります。
出典:ブックレット「華麗なるパーカッションアンサンブルの世界 岡田知之パーカッション・ アンサンブル III 」ALCD-7047、Wikipedia