トッカータ/カルロス・チャベス
TOCCATA / Carlos Chávez
[使用楽器]
Player 1
・Indian Drum
・Glockenspiel
・Small Indian Drum
Player 2
・Side Drum
・Xylophone
・Indian Drum
・Tenor Drum
Player 3
・Side Drum
・Suspended Cymbal
Player 4
・Tenor Drum
・Chimes
・Claves
・Maracas
・Suspended Cymbal
Player 5
・3 Timpani
・Small Gong
Player 6
・Bass Drum
・Large Gong
[楽曲説明]
トッカータは、打楽器アンサンブル曲の中では「古典」と 呼ばれる存在で、1942 年に作曲されました。 「トッカータ」というと J.S バッハのトッカータとフーガを 思い浮かべますが、本作の題名はフェイクで、通常の「トッ カータ」の意味はありません。作者はトッカータの語源であ る「接触 (to touch)」から、演奏する時の「触れる仕草」を打楽器を使って聴衆に見せることを連想し、この題名となったようです。
曲は3 楽章で構成されており、1 楽章では、短いリズムパ ターンを様々な楽器で交互に繰り返します。2 楽章はがらりと変わり、ドラやグロッケンが怪しげな雰囲気を醸し出します。最後の 3 楽章は、激しいティンパニソロから始まり、全てのパートが熱く盛り上がります。使用する楽器はとても単純なのですが、まるで劇を見ているかのように、次々と場面が移り変わっていきます。
作曲者のチャベスはメキシコで生まれ育ったこともあり、 彼の曲にはメキシコの音楽や楽器が用いられることがあります。このトッカータにおいても、マラカスやクラベス、インディアンドラムといったラテンパー カッションが活躍します。それぞれが場面を切り替える重要な役割を担っています。